中通りの一角にふいとあらわれる凛とした佇まい。「一齊(いっさい)」は、シンプルながら洗練された雰囲気を漂わせるお店。先日発売されたミシュランガイドで一つ星に輝いた呉では貴重なお店です。
カタカタっと調理場の床を鳴らすのは、高下駄を履いた店主の斎藤大嗣さん。京都で10年修行し、なんとこの界隈にお店をオープンしたのは11年前になるそうです。
お店はカウンター席だけ、要予約のコース(前日まで)のみを提供。片田舎の地方都市で開店当初から”要予約のコースのみ”というスタイルを貫き通し、尚且つ多くの食通を唸らせる料理を出し続けてこれたのは、やはり料理人斎藤さんの卓越したセンスと日々の努力、磨き抜かれた腕があってこそ。
野菜、魚介、肉など、素材ごとに産地や仕入れ先を厳選。カウンター越しに見えるピカピカの調理場、セレクトされた調理器具、テキパキと流れるような所作が生み出すお料理たち。
お腹の具合を勘案しながら、手をかけた一皿が味わえます。
この日のメニューは、養老豆腐の雲丹のせ、鮑の土佐酢ジュレ、生麩の揚げ団子、炙った鯛の白子入り青さ汁、フルーツトマトのペーストで頂く鯛のお刺身、活稚鮎の素揚げ出汁あんかけ、高野豆腐、肉寿司、三陸産新わかめの土瓶蒸し、だし巻き玉子、浅利入りの豆ご飯、名物のデザート(お楽しみに)。
使われている器やお皿もしみじみ素敵〜。
思い出すだけでもうっとり幸せな気分になれます・・・。
少し敷居が高そうに思うかもしれませんが、そんなことはありません。白い暖簾をくぐった後には、心踊る食との出会いがありますよ~\(^o^)/
Yasuko編集長も5件、10件のはしご酒を控えて、ここ1件にしたい!と激しく反省しました(笑)(2018.5)
■一齊
呉市中通り2丁目8−11
定休日:日曜、月曜
(時に臨時定休日あり)