西日本豪雨〜岡山県へ①真備町(8月29日)

平成30年8月29日。
呉市も豪雨で甚大な被害を受けましたが、岡山県も随分ひどい被害を受けていると報道されていたので、復旧はどうなっているのだろう?被害の現況も確認してみたいと思い、岡山県に向けて出発することにしました。

岡山は空が広く、明るいですね。道もまっすぐで走りやすく、穏やかな緑が心地いい。まず最初の目的地、倉敷市真備町へ。しかし、真備町に近くにつれ、ぞわぞわと胸が重くなり始めました。

真備町に入ると、言葉を失うとはまさにこの事。とんでもない光景が広がっていました。
高梁川に流れ込む小田川流域にある真備町は、約5メートルの高さまで浸水。町の30%近い約1200ヘクタールが浸水し、約4600戸が被害を受け、約2100棟が一括して「全壊」となりました。
私たちの想像をはるかに越える被害です。

とにかく、見渡す限りのお家が、全部2階まで浸水したのです。平地が広がっていたため、あっという間に真備町を飲み込みました。目の前にある全ての家が、2階まで浸水しているという深刻な空気。立ち並ぶ家は、どの家も1階も2階も窓を空け放ち、室内を乾燥させています。
窓ガラスが無く、黒々と開け放たれた窓がなんとも異様な雰囲気でした。


街全体に人の気配がなく、不気味な静けさに包まれたゴーストタウンのよう。でも、道はきれいに洗われおり、人の手が入っている証拠だと、少し安心しました。

真備支所にも行きました。
この支所の建物も2階付近まで浸水しましたが、発災後からすぐ7月中旬まで24時間体制で対応し、住民のSOSを聞きました。

職員さん達も被災しながら必死の対応。「まさに不眠不休だった」、とお話を聞いた職員さんも当時の緊急事態を振り返ります。
その職員さんも、車を流されたそうです。

真備町では46人の方が亡くなり、その多くは高齢者でした。
犠牲者追悼名簿があり、ご冥福を祈って記入をさせていただきました。


支所に隣接しているボランティアの拠点、箭田(やた)サテライトを訪問 。
大きな2つのサテライトとミニサテライト8つが機能していました。

現在、ボランティアさんが家に入り、天井と床剥がしをしているようです。

写真の彼は東京の学生で、1週間滞在する予定。「ボランティアに行こう!」とネットを探した時、倉敷でのボランティアの募集を見つけ、ここにきたそうです。現在は団体の一員として活動し、約40人が神社で寝泊まりしています。ボランティアさんにとって、被災地で宿泊所の確保が問題になっています。

ボランティアさんに、被災者さんのニーズの聞き取るよう呼びかけたり、誰でも見えるよう地図とニーズを掲示。地図を見ながらボランティアさんに説明していました。
地理がわからないボランティアさんには、説明も場所もわかりやすいですね。

1日300人前後のボランティアが動いていますが、被害戸数が多いため、やはりボランティアは不足しています。

倉敷市では、ボランティアや被災者さんに無料開放しているお風呂は、7箇所ありました。

 

 

支援物資に関しては、倉敷市では、個人の受付はしていないとの事。

それでも、どんな風に管理しているのだろうと、物資倉庫になっている真備総合運動公園へ行ってみることにしました。

物資の把握、受け取りはとてもスムーズ。職員さんが各避難所に物資を運んで配っているそう。

少しお話をしたところ、新品の衣料品、箱単位の食品など、車に積んでいた支援物資の一部を受け取ってもらえました。
8月29日の時点ではお茶が不足している、との事でしたが管理のこともあるため、大体的には呼びかけていない様子でした。

倉庫の前は仮設住宅の建設が進んでいました。200戸の募集は、すでに埋まっています。今後、真備町地区の被災者には、仮設やみなし住宅など必要な戸数は約4000戸と言われています。

街のあちこちに、災害ゴミや土砂が溜まっていました。膨大な量だけに、片付けには時間が相当かかりそうです。

 

まっすぐな道路の脇には、大型店やチェーン店の看板が見えます。しかし、この看板が見える範囲は、浸水しているため、ほぼ営業していませんでした。

そんな砂漠のような状態の中で、オアシス発見!!と光って見えたのが「讃岐うどん むらさき」さん。

 


こちらも、天井まで水に浸かりましたが、必死で片付けて8月2日に開店できたそう。この日も、店内は大行列。近隣の工事や片付けをしている人たちにとって、元気をもらえるお店です。
ここでお昼を食べて、今一番気になる総社市へと、向かいます・・・続く

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