呉に未来の黒船来たる!提督さんの波とともに

不思議なキッチン付きのレンタルスペース「KUREP +」に、ある日ひょっと訪れた人。それが初めての提督さんとの出会いでした。それまでもツイッター経由でちょっとお話ししたことはあるのですが、実際に会ったのは9月末。何でも、「艦これ」が好きで呉に来たら、呉が好きになりすぎて広島に引っ越ししてきたという・・・

「実は、今度呉で”艦これ”のイベントがあるのですが、すごいことになるかも知れません!佐世保で開催したイベントは2万人来たんですよ。何とか呉でも歓迎ムードを出して、提督さんを受け入れて欲しい。手書きのポップでも何でもいいんです」

実際のところ最初は、艦これ、何それ?ぽか〜んって感じだったのですが。
その後も、お酒やカレーが好きな提督さん来てくれ、みなさんのお話と熱意を聞き「出来ることがあったら協力するよ!デザイン起こそうよ!」という流れになり。

裏でコソコソとデザインやデータのやりとりをしながら、ネットで呼びかけをスタートしました。
白い鳥が飛んでいるデザインは、酒飲み提督さんによる「長門の進水式の絵葉書」をモチーフにしたものです。

しかし、なんせ時間がない!2週間もあるかないか!
一軒一軒、お店をまわる余裕も時間もない中で、親しくしているお店にパパッと声をかけて、ポスターを貼ってもらい、6本限定ののぼりが出来上がったのが18日。(限定というか、その数しか実は間に合いませんでした・・・)
19日(土)からスタートする艦これイベントの前日です。

・設置店 すし活 ワイズカフェ モリス 呉モン コロスケ KUREP+
*こののぼりを目印に、街ブラしてくれる提督も!

そして迎えた10月19日(土)。
艦これ、呉海自カレー、この世界の片隅に、というビッグなイベントがガチンコのイベントデーで、私たちも何が起こるのか全くわかりませんでした。

しかし、10月19日(土)は、海自カレーのイベントや大和波止場でのイベントに時間が取られたせいか、街中は思ったほどの動きはなく。

協力店の鉄板焼き「風街ロック」のマスター、ちょっと傷心・・・つぶやいたところ、すぐに横浜の提督さんが足を運んでくれました。リアルタイムのツイッターの力!ここにあり〜。

一方、夜戦会場になった大和波止場は大盛り上がり!これほど人が集まったのは初めてかも?!というくらいの提督勢。ホテルがない、交通の便が悪いなどで、呉に滞在できずに帰る提督さんも大勢いたようです。

   (写真提供・ハナ金カレー部部長)

少しでもおもてなしできれば、と「KUREP +」では、2日間だけの限定メニューとして、呉名物のガンスと鳥皮の味噌煮、呉市の地酒三宅本店さんの「提督」や「加賀」などの日本酒を用意しました。


19日の夜、ふと立ち寄ってくれた千葉の提督さん。
「今はちょうどお祭りのシーズンなんよ。呉にはヤブという鬼がいてねぇ」と、呉のお祭りの話をしていたら、何と!焼山地区からヤブが降りてくるというミラクル。
普段はKUREP+の地域では現れないヤブが何ともタイミングよく見られました。

ヤブについての記事(一応、ライターやってます)

20日(日)は、朝から一変してたくさんの提督さんが行列を作っていました。
入船山記念館。
艦これコラボ店には、長蛇の列。お行儀よく静かに並ぶ提督さん。
流石に呉の地元民も「何があったの?」「この人出は何なの?」とざわつき始める。

海自カレーの参加店にも行列が

スタンプラリーもすごい人数が参加して、台紙は売り切れ!
市役所からアレイからす小島まで、かなりの距離ですよ。。。地元でもどう公共交通機関を使いこなしたら良いのか、説明できないような状態で申し訳なかったです。

この行列を見て、ふとつぶやいてみたり。
分かっていれば、タクシー会社と提携することもできたのになぁ。

一方、物販やコラボ店の行列を諦めて、「せっかく呉に来たんだから、呉の美味しいものを食べたり、面白いところに来たいでしょ〜〜」と「KUREP +」に足を運んでくれ、昼酒を楽しむ大人な提督さん。
このスペースは、SNSがリアルでつながる場所としてオープンしただけに、「ツイッターで見て来ました!」という繋がりがとても嬉しかったです。


夜の部も、提督さん、いらっしゃいませ〜。
提督さん同士って、すぐに打ち解けて仲良くなれるんですね!

皆さん紳士的で優しい人ばかり。「艦これ」についても、熱心に話してくれ、こちらも反対に呉の歴史や艦の名前を知らず、呉人としてもっと勉強しないと!!と刺激をいただきました。

また、「呉が俺たちファンを受け入れてくれて感謝です。」と口々にお礼を言われ、本当にこちらこそ〜〜という感じでした。コラボ店でもありませんし、自主的に動いたことですが、次回があればもっと面白いことを考えます!


東京、埼玉、千葉、横浜、栃木、京都、佐賀、兵庫、長野、和歌山など全国から。ありがとうございました。

イベントが終わって、とある商店主さんは「鑑これ」は分からなくても、呉のあの賑わいにtwitterが関連してると何となく分かったようです。これからは、スマホやSNSの活用はビジネスの必須スキルですね。

 

#海自」「#カレー」「#艦これ」「#この世界の片隅に」「#せとうち」「#観光」「#インバウンド
フックのあるキーワード、呉の魅力、映画、ゲーム、SNSの力。
あらゆる事がクロスして、大きな流れが呉に押し寄せた日々。
イベントの受け入れに消極的だとささやかれていた呉市ですが、どうやっても、受け入れざるを得ないビッグウェーブがきて、呉市民が「はっ!!!」と気づかされた歴史的な日になったと思います。

これを次にどう繋げるか、地元民として考えねば。
昨年、西日本豪雨で呉市に必要だったのは、ボランティアさんや支援をを受け入れる「受援力」。
(昨年の西日本豪雨の様子「KUREP 別冊 西日本豪雨レポート」

そして、これからは国内外からのお客様を受け入れる「おもてなし力」が呉市には望まれます。
だって、呉に来た人はみんな 「呉っていいね!また来たい」と言ってくれるんですもの。
#呉ロス #提督ロス という新しいハッシュタグができるほど。。。


一部の儲かる組織や人だけがタッグを組むのではなく、街全体で手を取り合って、連携してほしい。
そのためには、きちんと受け入れる体制づくりが必要です。
呉にとって、色々新しい感覚を学ぶ良い機会になりました。観光や連携のあり方についても。

大した事はできませんが、皆さんから聞いたことを街の人に提案し、改善していきたいと思います。
*呉の観光や運営上の気づきなど、ご意見があればお寄せ下さい。

提督の皆さん、有難うございました。
その日の夜は、呉の事を想ってこんなに沢山の人が来てくれた事が嬉しくて、ちょっと涙が出ました。

ネットとリアルが繋がる不思議なスペースでは、たま〜にミラクルが起こります。
また、呉にお越しの際は、ふらりとお立ち寄り下さい。
呉の面白い情報、お店をご案内しますので、100倍呉が楽しくなりますよ!
(不定期営業のため、営業はツイッターでご確認くださいw)

 

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