『第29回 呉街あるき」(上井手を逆に歩こう)レポート

前回は、「第10回まち歩き 上井手コース」(リンクあり)として、2022年4月16日(日)に歩いたコースなのですが、今回はこのコースを逆に歩き、「下井手」も少しプラスして歩きました。

「井手」ってなあに?から始まる方も多いと思います(私のその一人です!)が、知れば知るほど面白いのが呉の歴史と地理。⏫のリンクをご参照下さい。

”街あるきスト”竹本哲朗さんから、「以前歩いたコースも、逆から見ると全く違った風景になって面白いですよ」と提案してもらい、楽しみにしていました。

呉市役所前の「KUEP +」に集合して、坂道や階段を含む6キロ、2時間弱のコースへ出発です。

今西通りを通って、辰川方面へ向かいます。
今回の初参加の方。オシャレなカンカン帽と白いシャツ、レトロな鞄が赤煉瓦に映えますね。

貴船神社(龍王神社)を左手に見つつ、徐々に灰が峰に向かって上がる坂道を登ると、二河上井手痕跡のある平坦な道に出ます。

呉市役所から30分も歩かない距離で、こんな山の中へ。
そして、平坦で歩きやすい道が、二河峡から水を引く用水路の役目を果たしていた「上井手」が流れていたという証拠です。

竹本さんが古い資料から探してきた古い写真。

そもそも「下井手」は、1724(享保9)年に、水不足で悩む「庄山田(荘山田村」の庄屋(熊崎)新左衛門によって築造されました。その後、1741(寛保元)年に新左衛門の子の弥七と子次郎四郎が、さらに修復を加えながら「上井手」を完成させました。

この「下井手」と「上井手」があったからこそ、山の髙地部だった庄山田村では、水不足に悩まされることもなく、米作りができるようになりました。

そして、用水路として大きな役割を果たしていた「下井手」と「上井手」は、呉海軍工廠が作られる重要な要素になったのです。

山の際まで作られた段々畑と密集する住宅。そもそも平地が少なかった呉は、これ海軍工廠ができて爆発的に人口が増えたため、山の上へ上へと宅地を造成し、家を建たということが、地形を見て納得できます。

歩いている途中、実に立派な竹林にも出会えます。有名な観光名所に行かなくても十分に見応えがあり、森林浴効果もバッチリ!癒されます。

この上井手を辿るコースは、植栽が実に豊か。
見回すと可愛い山野草や樹木があちこちで観察できますよ。

突如現れる、ほのぼのするユニークなオブジェを発見したり(笑)できるのも、歩いているからこそのお楽しみです。

今から300年以上も前に、この山の中に作られた「上井手跡」。
当時、村民の全員が協力して作った「井手」。建築技術や道具も乏しい中、本当に命をかけて取り組んだ大変な作業だったのだろうなぁ・・・と思いを馳せました。

井手から下りながら歩くと、ぐ〜〜んと一本に伸びるまっすぐな道「鉄管道路」が見えます。この鉄管道路も、「街あるき」で歩いたコース。
「鉄管道路」は二河川から平原浄水場までの約4キロの間に作られた水道管です。水道管の上に道路が作られたため「鉄管道路」と呼ばれています。

⏬ 「鉄管道路」については、下のリンクをご参照下さいませ
第23回 呉の街歩き(鉄管道路を歩こう)レポート

呉の街を隈なく歩いている竹本さんの後をついていくと、「この道に入ります!」と、迷路のような細い道好きが大喜びする様な道を、ずんずん歩くことができますよ〜。
「えっ!こんな階段をおりるのですか?!」と思わず参加者が驚くような、細い細い階段も。ご近所さんでも、なかなか通らないかもしれない様なマニアックな道のチョイスは、さすが歴史と地理のエキスパートガイドである”街あるきスト”の竹本さんならではなのです。

「街あるき」の終盤には、こんな長〜〜い煉瓦塀も!
車でよく通る今西通りの「西教寺 蔵本通支坊」の塀なのですが、スッと車で通過するのと、実際に横を歩くのでは迫力が違います。

呉市役所まで帰ってきました。何気ない鉄柱なのですが「蔵本通り」と書かれています。屋台のある通りが現在「蔵本通り」だと思っていましたが、本来はこの筋も「蔵本通り」として繋がっており、呉市役所が建てられた時に分断されたのだそう。

「すごい情報量!頭の中がバグりそうです〜」
「この地域を歩く歴史の深さ、毎回勉強になります」
「前回も楽しかったけれど、今回も飽きずに歩けました」
と、参加者の皆さんも楽しそうな笑顔で感想をお話ししていいました。

何気なく見やり通っている道や地域にも、ぞれぞれが持つ歴史を知ることで、「へぇ〜〜〜」と驚くような繋がりや有り難さを感じることができました。

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*次回の街あるきは、2024年6月16日(日)
「第30回 呉の街歩き」(下蒲刈を歩きましょう)/お弁当付き 
を予定しています。広駅に集合し、バスに乗って移動するイベントツアーです。

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