西日本豪雨災害から2年

本日、呉市役所にテントを寄付しました。
これは西日本豪雨災害の時にアウトドア義援隊さんからお預かりしたものです。大阪からの大変な道のりを、モンベルの社員さんが駆けつけてくれ、ゴーグル、マスク、下着、バンダナ、食料、タンク、マット、テントなど様々な物資を支援していただきました。

「KUREP」別冊 西日本豪雨レポート


安浦、川尻、天応、小屋浦、熊野など駆けまわり、その時に必要な人にせっせと手渡しをして、ほぼ物資が手元から無くなったのに、このテントだけが倉庫に眠っていました。全国から来られたボランティアさんが寝る場所のためのテントだったのですが、持っていった避難所で「暑いからテントで寝るのはしんどい」と言われ、持っていったけれど引き取って帰ったのです。
ずっと倉庫の片隅にあるのが気になっていました。

手渡した職員さんも、安浦町出身の方でした。その日は市役所に缶詰で、お父様と連絡が取れなかったそう。


この度のコロナ禍で、避難所にコロナ患者が出た場合に隔離用のテントが必要、というニュースを見て問い合わせたところ、呉市に寄付するという流れになりました。
定森市議、福祉保健課部長、課長、危機管理担当者、そして安浦町でボランティア活動の拠点となっていた「信楽寺(しんぎょうじ)」の彩さんにも同席していただきました。有難うございます。
これでアウトドア義援隊さんにも最終のご報告ができ、ようやくようやく肩の荷がおります。

2年前、あの大量の物資をあちらへ、こちらへ、よく自分でも動けたなぁ・・・と思います。
今だったらと〜っても無理です!でも、あの時は安浦町の泥だらけの惨状を見てしまったら、黙っている訳には行きませんでした。何かせずにはいられませんでした。そして、たくさんの物資と全国から集まった皆さんの思いを引き受けたからには、責任を持って動かなくては!と必死になり、毎日泣きながら車のハンドルを握りました。毎日泣きながらスマホから情報を発信していました。

そして今は、西日本豪雨という地域限定の災害ではなく、新型コロナウイルスという大きな災害に全世界が苦しんでいます。

災害はいろんな事をあぶり出します。出会い、別れ、足の引っ張り合い、誹謗中傷。
悲しいニュースが続き、心が晴れない日が続きます。
今日も雨が降ります。
信楽寺の彩さんと「雨が降ると、どうしても怖くなるね」と話をしました。

全国のボランティアの入浴支援を長く続けてくれました。心の支えになった施設です!

コロナ禍であえぐ私たちに出来る事はわずか。
「KUREP 」では、飲食店のテイクアウトとデリバリー情報のグループを作りました。
実際にデリバリーをするチームを立ち上げました。
信楽寺さんはコロナウィルス対策の医療防護服を作るボランティアチームを作り、500着の服を必要な施設に届けました。
豪雨災害の時にたくさんの人を支えてくれた大和温泉物語さんが閉店しました・・・

これから雨、地震、政治、経済、何がどうなって急変するか分かりません。
備えましょう。助け合いましょう。生き残りましょう。
あなたの側にいる人を大切にしましょう。
与えられた時間を楽しみましょう。
支え合える仲間を見つけましょう。
きっと大丈夫!!

(2020年6月18日 記)

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