「呉の街は本当に面白い!」と感動するまち歩き♪
今回は、水の歴史を求めて二河峡に行ってきました。
心配していたお天気も、雨が上がり曇りになって、ラッキー。
呉に住んでいたら、おそらく誰もが「二河峡」に行ったことがあるはず。小さいころの遊び場だったり、遠足に行ったり、バーベキューに行ったり。
そんな「二河峡」を「呉鎮守府」や「下井手」「上井手」という言葉をヒントにして行くと、全く違う場所に変身しますよ〜!
今回も名ガイドの竹本哲朗氏が何度も歩いて下見を重ねてコースを検討し、歴史について丹念に調べてくださった資料に目を通して、「二河峡」まち歩きスタート!
道中は、桜や景色を眺めながらテクテク。
「あのあたりにあるのが、上井手の跡です」と竹本さんに説明されなければ、全く気づかない事。何度も目にしている風景の中に、驚きと発見があるのが呉です。「二河水源地取入口」は、呉市の名勝二河峡にある水源地に造られた取水施設で、国登録有形文化財、近代水道百選に選ばれています。
近代水道としては横浜、函館に次ぐ歴史を誇る立派な場所ですが、呉市民にはあまり知られていないかも・・・
本日のメンバーも「”二河峡”には何度も来た事はあるけれど、そんな話は知らなかった」という人が私を含めて殆どです。
赤い橋を渡り、足が上がりにくくなるほどの、まぁまぁキツイ坂道を登ります。
すごい大自然に囲まれて、なんだか冒険している様な気分になってきました。
巨岩がゴロゴロと転がり、勢いよく水が流れています。
荘厳な自然のパワー!
そして、ようやく姿を現した「二河水源地取入口」。
想像したイメージより小さいなぁというのが正直な感想ですが(小声)
「呉鎮守府水道」と彫られた文字に、威厳と品格を感じます。
作られて130年以上経った今でもその当時の姿を残し、当時の石工の技術や歴史に思いを馳せる事ができました。
その後は、岩の間をくぐり抜ける体験も!
「え〜!ここどこ〜〜!」というくらい冒険感にあふれています。
市役所から歩いて1時間もかからない位の時間で、旅行と冒険の両方の気分が味わえるのが「二河峡」なのです。
そして、「たきみばし」と言う吊り橋に移動。
海外での経験が豊富な参加者が「まるでカナダみたい!家から歩ける距離にこんな場所があるなんて」と感動していました。
さらに、二河峡橋から川の対岸に渡り、次の目的地の井手守明神へ向かいます。
「こんな所にお地蔵さんがあったんだ!何度も前を通っているのに、全然気づきませんでした。」とまたまた驚きの声が上がります。
この小さなお地蔵様は、ずっとこうして見守ってくださっていたのですね。
石碑には「二河新大井手諸色引請ノ主人 庄山田村庄屋新左衛門 享保⒐年」と書かれています。
呉は沼沢地を埋め立てた土地のため、井戸水の水質が極めて悪く、毎年のように悪疫の流行に悩まさたり、水道敷設が強く望まれていた事、石碑の周りに上井出の水路があった事など、竹本さんの丁寧な案内と説明に耳を傾けました。
コースの締めは、なんと!トンネルの中をテクテク。
560Mあるトンネルを無心になって歩いていると、不思議な感覚になりました。
ぼ〜っとした中で、ふと浮かんだ事。
私たちは暗いトンネルを歩いているけれど、素晴らしい水先案内人と明るい方向にしっかりと歩いている。呉の歴史や場所をたずね歩きながら、過去と未来をこのトンネルで繋げているんじゃないかな・・・今回も素晴らしい発見ができました。
そんな思いになれる「まち歩き」コースでした。