「第8回まち歩き」すずさんを想いながら

じわじわと面白さが広まりつつある「まち歩き」も第8回を迎えました。
毎回、案内役の竹本さんの資料が秀逸で、試歩を重ねたコース内容は、誰もが感心する選定です。

今回は大人気のアニメ映画”この世界の片隅に”にも印象的に登場する「三ツ蔵」のある旧澤原家住宅(きゅう さわはらけ じゅうたく)の見学と、すずさん家やその近辺にある宮原家、三穂家跡、宮原幸三郎宅跡(胡町公園)などを「まち歩き」しました。
「三ツ蔵」は以前にも見学をし、「すずさん家」も「第1回まち歩き 呉の街を再発見&新発見!」で記事にしたものを参考までに、下記にリンクを紹介しておきます。

*呉の文化財訪ね歩き「旧澤原家住宅」記事

*第1回まち歩き 呉の街を再発見&新発見!

その後も「またやって欲しい」とのリクエストの声が多く、呉市役所の文化振興課にご協力いただき、「くれ・ひと・まち情報応援団」の特別ツアーとなりました。
年に数回しか公開されない住宅の中に入れるなんて有り難いですね。

門より中は撮影禁止になっていますが、呉の名家だった澤原家がいかに財を成して、素晴らしい家を建てたのか、うかがい知ることができました。
参加の方も「初めて中に入ります!」「中はこんなに広くて立派なんですね〜」と感動の声が上がっていましたよ。
第1回のまち歩きは、上から降りてくるコース。
今回は、きつい坂を登るコースに、竹本さんが丁寧に調べた呉家旧居跡、宮原家、三穂家跡、宮原幸三郎宅跡などの見どころを加えて歩きました。
自分が生まれ育った街なのに、全然知らない事を教えてくれる「竹本資料」は、本当に面白い〜〜〜。

こんな細い道を通りながら「すずさん家」に向かいます。
竹本さんの案内がなかったら、絶対に通らない道ですね(笑)
地元の人でも通らないような道を歩く楽しさ。そして、こんな細い道の脇にもたくさんの家がある「呉」が、その昔にいかに人口が多かったのかを実感します。
長ノ木町、畝原町界隈の入り組んだ坂道、細道を自在にたどりながら、ようやく「すずさん家」に着きました。
住宅街の中にあるため、あまり観光化が出来ないこともあり、案内は控え目。「自力で行こうとしたら、迷子になって諦めた」という話もよく聞く、行きたくてもたどり着けないレアスポットです。
「まち歩き」をしていると、中心部からさほど遠くないのに、見たことのない風景、知らない歴史がザクザク出てくる「呉」の面白さ!
歩くことで見つけられる発見!
歩きながら発見した「呉家旧居跡」。
澤原家初代の澤田屋臣清の娘が澤田屋新家をつくり、その孫の山田泰元が父の名前を襲名して黄石を名乗り、呉出身である事から「呉黄石」と名乗った事により始まったのが「呉家」です。
呉黄石の子、呉文聰(慶応義塾大学教授・統計学・国勢調査の生みの親)、呉秀三(東京大学教授・精神医学者)、呉文炳(日本大学教授・経済学者)と頭脳明晰な人物が各学会で日本を牽引しました。何気なく、見過ごしそうな石柱にも、ストーリーがありますね。*中央公園に呉文聰先生頌徳碑があります。

2時間ちょっと歩くだけで、こんなにも歴史や発見があり、呉がとっても深いい街になります。そして、自分の住む街の良さをじっくり味わって、知る喜び!
呉に住んでいる人にこそ、テクテク歩く「まち歩き」に参加して欲しいなぁ。

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