やぶの季節がやって来ました〜!

全国で秋祭りが開催される季節です。

でも、広島県呉市の祭りといえば「やぶ」じゃろう〜!

通称「やぶ」は、呉特有の呼び方で、いわゆる様々な鬼の面をつけ、黄色や赤、緑など派手な衣装つけて秋祭りに登場する鬼たちです。竹の棒を持って祭りの時に現れ、神様の警護と道案内をし、神様に奉納される米の出来具合の確認する役割を担っていると言われています。

とにかく、祭りと言えば「やぶ」。呉市民の常識なのですが、他所では知らない人もいて、大人になった時に逆に衝撃を受けました(笑)

しかし、この「やぶ」がめちゃくちゃ怖い!!
呉市民ではトラウマになっている人がよーけおるわ。小さい頃から竹の棒を振り回しながら追いかけ回され、赤ちゃんは「元気に育つ」と抱っこされる。あちこちで阿鼻叫喚地獄絵図のような子供たちの泣き叫ぶ声が聞こえます(笑)そりゃトラウマになるわ!

呉市民は、どのお祭りでも「やぶ」に追いかけ回され、暴れて喧嘩する姿を見て育つのです。

呉には約30ほどの神社があます。9月下旬~11月上旬にかけて、毎週どこかの神社(お宮さん)で小祭りが開催され、お祭りのシーズン突入ですよ!

そこで一番見て欲しいのは、俵神輿を氏子が神社に奉納する時。
「やぶ」が神社に待ちかまえ、俵神輿が入っていくのを全力で止めるのですが、この攻防がすごいんですよ!やぶと俵神輿を担いだ氏子がぶつかり合い、何度も激しい攻防を繰り返し「俵もみ」をするのですが、長いところは2時間くらい揉みます。揉みまくりですw

転倒したり、時には熱い大げんかになったり。熱くなった人を止めに入るのも大変です。俵もみをする方も見る方も、熱気と怒号に包まれ、本当に血が騒ぎます!
そして、迎える最高潮の瞬間は、大きな歓声が湧き上がるのです。

しかし、あの怖い「やぶ」も大人になると格好ええわ〜〜!立ち回る姿は、本当に迫力満点。

神社ごとに、やぶの面、やぶの数や衣装違うので、その違いをチェックするもの楽しみですよ〜。

そんなやぶの魅力に取り憑かれた人もたくさんいます!

 

あちこちの神社でやぶを撮影する「呉のやぶ」さん。やぶの研究もしています。
とにかくやぶに愛があります。

やぶに魅せられ、ついにオリジナルグッズを制作する「ヤブ女」さん。
ヤブの追っかけも忙しそうです(笑)

*詳しい情報や写真なども沢山あるので、上の二つのFBページを参考にしてくださいね。

とにかく、呉の「やぶ」は最高にクール!

これからの季節はどこかの神社でやぶに会えます。
見ると血が騒ぐやぶを見にきんさい。

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